心の中に、宇宙が宿ってんのさ。
僕らは人間だ。
僕らは人間で、まわりにも人間ばっかりいるから、ついつい人間に重きを置きすぎる。そんなんで窮屈になることが、多々ある。
僕らの祖先をさかのぼっていくと、サルやナメクジウオになるという。そして、さらにもっとずっーとたどれば、最初のいきもの、つまり、みんなの共通の母ちゃんに行きつく。大きい目で見れば、僕らは家族なのだ。種族の違いは、命の燃やし方や問題の解き方、表現方法の違いでしかないのだ。
話をもう1つ大きくしよう。
どうやら、宇宙はもともとひとつだったのだ。
聞くところによると、その昔、アツいアツい火の玉が大爆発して、その後、なんだかんだあって今の宇宙が出来あがったという。説明がざっくりしているかもしれないが、つまりつまり、話は生き物だけにとどまることなく、僕も、君も、イスも、机も、国道16号線も、青空も、さそり座も、もともと1つだったと言いたいのだよ。
僕らは変わり続ける。炎を出して、熱く激しい変わり方をするものもあれば、僕らのように、36.5℃で命を燃やすという変わり方もある。川は絶えず流れて変わり続けているし、コンクリートやプラスチックも、止まっているように見えて実は姿を変え続けている。クロマニヨンズが歌っているように「変わらないものなんか何ひとつないけど、変わるスピードが違」うだけなのだ。
特に町に住んでると「人間しかいないっすね!」って思ってしまって、心まで満員電車のような具合になってしまうけど、顔を上げて、大きなつながりを感じるだけで、心はずいぶん元気になるのだ。