にっきっ記

気軽に書いてる日記です。お気軽にどうぞ。

ミスター・わし

僕は老人ホームで働いている。老人ホームに住まわれている方の中には自力ではまるで生活できない方が多くいらっしゃる。

 

それはさておき、人生の大大大先輩が目の前にいらっしゃる環境を生かして、僕は先輩方にいろんな質問をしている。

 

完全に寝たきりになってしまったおじいさん(もう亡くなってしまった)に対して「人生ってなんですか」とお聞きしたら「なんにもない。」という返事が返ってきた。そして、そのおじいさんは、その言葉のあとに「…でも、人を喜ばせるのはいいなと思う。」と付け加えてくださった。

 

2人のおばあさんに「結婚生活で大事なことってなんですか。」と聞いた時は、「我慢。」「忍耐。」とほぼ同じ意味の言葉を即答してくださった。

 

 

人生の達人。男と女の集大成。60年後の自分。

お年寄りと関わっていると、不満を多く言う人と、感謝を多くする人がいることに気づく。そして、不満を言う人はいつも難しそうな顔をして介護員にも煙たがられ、反対に、感謝を多くする人は幸せそうな表情をしていることが多く、介護員にも好かれていることが多い。あと、人を好いている人は、たいてい自分のことも好いている。

これらはお年寄りだけでなく、あらゆる人間関係に言えるのだ。

 

人との関わりの些細な部分が実は人生全体に関わってくることも多いわけで、そう思ったら、僕は相手の悪いところや足りないところを探すんじゃなくて、いいところを探したい、そして、人を好きで自分自身を好きで、みんなが僕を好いていると思い込んでいるどうしようもなくハッピーな男でいたいと思うよ!