にっきっ記

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Viva,ヨコハマ!

先ほど、横浜で、兄と会い、2人で話した。



こう書くといかにもなんてことないことに思うけど、僕にはとても大きいことであった。何せ、アニキとは14年ばかし、まともに話していなかったからだ。14年というと、僕の人生の約半分。考えてみればそんな長い時期、アニキと話さなかったのか。


それまでとても仲のいい兄弟だったのだが、些細なことが原因で、まぁしかるべきイライラをお互い抱えていたからこそだと思うのだけども、一切口をきかなくなった。そんなアニキと、今日は2人きりで、呑み、語り合い、笑いあったのであった。ちなみにむこうは2つ上。


アニキを見ていると、自分の分身を見ているような気になる。自分のもう1つの可能性というか、パラレルワールドの自分のように、少し、見える。まあ僕よりもずーっとしっかりしてる人なんだけどね。


アニキと仲よかった頃、僕は兄ちゃん大好き人間であった。兄ちゃんの価値観は僕のバイブルであった。世界の謎のおおよそ全てを、兄の、少し進んだ考えで落としどころをつけ、同級生のする話を上から目線で聞いていた。(子どものころの2年上の人間の考えは、とてつもなく高尚なのだ)



アニキと口をきかなくなってから、僕は弟でなくなった。進んだ考えを提供してくれる身内がいなくなり、兄を通して自分の未来をなんとなく見通すことも出来なくなった。そんなわけで、兄と疎遠になってからは、誰かに甘えきることが少なくなり、物事を自分の頭で、深いところから考えることが多くなったように思う。


人生の半分を弟、半分をnot弟で過ごした結果、今はどうなっているかというと、自分の中に、2つの性質が育ったように感じている。


1つは弟としての自分。他人に甘え、可愛がられ、無自覚に他人に迷惑をかけているような人格。


もう一つは、not弟としての自分。わりとしっかりしていて、結構真面目で、孤独で、人に甘えられない自分。


硬い自分と、柔らかい自分。


まあ今振り返ると口きかないなんてつまんないことせずやってった方が面白かったろうなとは思うけど、まあそんなこと言ってもしょうがないし、こうなって得たものって、実はすごいある気がしているから、まあ経験を否定せずやってきたいなと思っているよ。


いやはや、しかしアニキと話して、自分の中の止まっていたものが動き出したような、宙ぶらりんになってたものが着地したような、そんな何気なくも深あい気持ちになったよ。



うん、つまり僕はアニキが好きなんです。


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