にっきっ記

気軽に書いてる日記です。お気軽にどうぞ。

においをたよりにすすむのだ。

イライラと戦う!
介護をしているときの自分のあり方は、大きく2つに分けることができる。ゆとりがある時とゆとりがない時だ。これを、流れている時と流されている時とも言いかえられるし、ゴキゲンな時とフキゲンな時とも言いかえられる。とにかく、どうもそんなところで支援者としての自分の態度は線引きをすることができるように思う。

人間、やらなきゃいけないことに追われると余裕がなくなる。余裕がなくなると魅力もなくなる。介護業務に追われると、おじいちゃんおばあちゃんを急きたてるような言動が多くなる。本来守られるべき利用者に業務のしわ寄せがいってしまうのだ。これじゃあ誰の支援をしているのか分からない。生活の主体である利用者を差し置いて介護もクソもないのだ。

文字で書くと当たり前に思われるこんな論理も、いざ現場で実践するとなると結構大変だ。

おじいちゃんおばあちゃん達は脈絡のない話を繰り返したり、飲み物をこぼしたり、ナースコールを押しまくったり、うんこ漏らしたりと、こちらをイライラさせる様々な技を次々と繰り出してくる。力関係は体力的にも知力的にもこちらが大いに優位だ。そのうえ周りには職員の目もない。はっきり言って、相手を力まかせに動かしたり、いじめたりしようと思えばいくらでもできる現場なのだ。

さて、自分を育てるにあたって、このフィールドを生かさない手はない。イライラと隣り合わせの現場でいかに余裕を持っていられるか。支援者としてのあり方を身につけるのに、老人ホームほど適している現場もそうそうないんじゃないかと思うのだ。
いやはや、繰り返しになるけど、こうして文字で書くとカンタンでも、実践するとなるとやはり難しいのですよ。

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